情報数理工学セミナーのお話
どうもけむにゃおんです。気付いたらGWも終わって二週間が経とうとしています。
バイトの疲れで精神がふにゃふにゃになりコミティアをやすんでしまいました。やはり勤労というのは悪ですね。
趣味の方でまともにできないのであれば最低限学業に関してはしっかりとしないといけないと思うのでとりあえず記事でも書いてモチベーションにしようと思います。
情報数理工学プログラムではひっそりと『情報数理工学セミナー』というものが開講されています。一応毎年開催している?みたいですが今年はもっと定着化させたいとのことなので開催頻度が増えるのかもしれません。
内容はというと大体そのまんまで情報数理工学について内部しかり外部しかりで講師を呼んで自身の研究分野や最新研究についての発表・講演を行っていただくといったものです。前回は電通大の教員でしたが次回は外部の方?のようです(まだきっちりと把握していないので不確かです)
で、セミナーを聞く側も学生だったり教員だったり様々。というか現状過半数が教員。
そんなわけで記事でも書いたらもう少し学生が増えないかなぁといったのが今回の記事の意図になります。
以下4/26に行われたセミナーの内容の話。
題目:『レビュア特性を考慮したレイティングデータ解析手法』
以前の記事でもちょっと新しい大学入試のシステムについて触れました。新しい共通試験では確か国語と数学?に記述問題が導入されるみたいですがそれについては当然
「採点者によって同じ回答でも得点が異なってくるのではないか?」
といった問題が出てきます。なにぶん大学入試になると何十万人も受けるわけですから採点者の数も必要なわけですし当然大きくブレが発生すると想像するのは容易です。
それだけではなくて他にも(特に資格試験などでは)記述式の試験も多いわけですから受験者にとってはそこは常に心配の種でしょう。
そこで「日本テスト学会」(そういう学会があるらしいです)では
「採点者(レビュア)の特性(クセ)を加味して受験者の真のスコアを推定する」
という方向で採点に対する信頼性を高めていこうとしているようです。
それを実現するために現在進行形で行われている研究に対して
- 基礎となる項目反応理論についての説明
- レビュアのパラメータによるスコアリングのモデル化の紹介
- 既存の手法から更にレビュアのバイアスを除いた拡張モデルの紹介、テスト
- 実用化に向けた活用例
を1時間半という時間を用いて概要が行われました。
詳しい話を除けば
「採点者に対してもきちんとテストしてデータを集めれば受験者に対して最適の採点者も割り振ることができるんじゃなかろうか」
といった感じです。
個人的な感想としては、すごくタイムリーな題材を取り扱っていて、新しい大学入試についてネット上で「採点者の問題が~」とかどうこう語られていることもありますが学会の方は学会の方でそれについてきちんと考えて導入に向けて動いているんだなぁとわかったのが一番にためになりました。
あとやはりMIプログラムの空気というのは独特観があってセミナー中でも疑問点があれば教員はすぐ質問を飛ばしますし、議論しますし、自己完結します。話している内容は自分にとっては雲の上の話ですが、こういった人たちが実際に大学でアカデミアをやってると考えると(それはそうなんですが)勤勉な人ばかりなんだなあといった感想を持たせていただきました。
次回は来週24日の16:30~開催予定らしいです。
実際のところよくわからないであろう情報数理工学についてどのようなことを研究して、どのように社会に活かされているかを知るだけでもとてもいい機会になると個人的に思ったので是非学部生の人(とくにMIプログラム在籍もしくは志望の人)は聴講してみるといい時間になると思います。
僕はその時間工房なはずなので次回はいけるかは分かりませんがまあ行けたら行けたでTwitterなどで感想をちょろっと流そうと思います。
それではまた。